せっかく輸入住宅のような外観の住宅を建てるなら、インテリアにもこだわりたいものです。そこで、ここでは西洋家具について触れてみたいと思います。
下図の左側には、世界的な西洋家具の様式の移り変わりを大雑把にあらわして見ました。しかし、西洋家具の歴史は国ごとに独自の歴史をたどっており、同じ様式の名前がついていても、国ごとに違いがあり、またその時代にもズレがあることを知っておいてください。
図の右側にはアメリカの家具様式に強く影響した、イギリスの家具様式の歴史を記しました。
住宅の歴史でもそうでしたが、20世紀以前の家具の歴史も基本的にはギリシャ、ローマを起源としており、様式の新しい発展と、過去様式の復古を繰り返しています。20世紀になると工業や産業の発達によって、機能や構造の合理化をふまえて、様式も新たな展開をしていくことになります。

ルネッサンス
古代ローマの影響が強く、過剰な装飾を施すという特徴があります。ルネッサンス発生の地はイタリアのフィレンツェです。イタリア・ルネッサンスはやがて西ヨーロッパ各地へと広まっていきました。
バロック
ルネッサンスから、より自由に装飾を施す方向へと発展したものです。実用性よりも装飾性や豪華さを強調するようになりました。
17世紀の美術を総称してバロック様式といいます。語源は「ゆがんだ真珠」を意味するポルトガル語です。
ロココ
これまでの古典的な部分が薄れ、曲線を多用し、優美さや流れるような美しさが強調されるようになりました。左右非対称になるのが特徴です。
語源はベルサイユ宮殿の庭園に作られた人工の築山を「ロカイユ」と呼んだことに始まったとされています。
ネオクラシシズム(新古典主義)
それまでの壮麗な様式の反動で、古典様式復古が意識され、直線構成や幾何学的な方向へと発展していきました。
ルイ16世様式、アダムスタイル、シェラトンスタイル、フェデラル様式などが有名です。
アールヌーボー
植物をモチーフとして、直線を廃しすべて曲線で表現することが主流になってできた様式です。
ウイリアム・モリスのアーツアンドクラフツ運動の影響を受け、1890〜1910年頃までにヨーロッパを中心として起こった新しい美術運動として広まりました。
アールデコ
アールヌーボーの曲線を否定し、幾何学的な構成を主体にした様式です。ルイ16世様式にヒントを得ているとされています。
アールデコの名称は1925年、パリで開催された国際装飾博覧会のタイトルを簡略化したものです。1920〜1935年頃、フランスを中心に展開されました。
バウハウス
工業化の時代の流れの中で、機会での量産を考慮し、構造の単純化や機能性など合理的なものを求めるようになって生み出されました。
新しい建築や工芸の創造を目指して創設された学校、国際バウハウス・ヴァイマールが発生となっています。初代校長グロピウスは、造形活動の基礎は建築であると主張しました。